このアルバムは一番再CD化されてるジュリーのアルバムではないでしょうか。それをさせる「音」が詰まっていると私は思います。全詞曲が井上陽水氏の書き下ろし、アレンジがムーンライダーズのギタリスト白井良明氏(「ミスキャスト」はムーンライダーズのキーボード岡田徹氏)。古びない詞曲でありアレンジです。その当時、陽水氏が語ったところによると、最初1〜2曲の曲だけ書いてほしいとの依頼を受けたとのこと。ジュリーに提供するんだったら詞も書きたい、と陽水氏自身から逆提案し、そのための曲づくりを始めたらスイスイと10曲ほど作れたとのこと。そして、「何が作り易かったといって、(自分の曲を書く時と違い)『いやぁ、今日もモテてモテて』という歌詞が書けるから」という感想を仰っていました。それでアルバム全曲陽水氏の作品となったわけです。
「How Many "Good Bye"」では陽水氏がコーラスをしてます。この曲はシングルになった「背中まで45分」のB面でした。ちなみに「背中まで45分」はシングルとアルバムではアレンジが違います。
この「背中まで45分」は、こういう歌って気持ち良い曲をシングルにしたい、とジュリー本人が推したと仰ってました。しかし「自分が推す曲は大体流行らない」とジュリーが言う通り、TVが求めるものやシングルを買うファンの好みとは違う路線でした。
「ジャスト・フィット」はその後何年もコンサートでお気に入りのレパートリーとなってました。
そして「ジャスト・フィット」からラストの「ミスキャスト」への曲間なしの連係したアレンジがスリリング!
ジュリーと陽水氏と白井良明氏の個性と魅力が三位一体で作り出した、ポップでニヒルなアルバムです。
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