さだの遊び心が生んだ豪華アーティスト陣とのコラボレーション・アルバム。
1999年にリリースされたさだまさしデビュー25周年記念盤で、豪華アーティストから提供された楽曲、或いは詞曲を分担して作られた楽曲の全14曲を収録した中華料理の満漢全席のような一枚です。本アルバムに関わったアーティストを並べると、加山雄三,財津和夫,ポール・サイモン,南こうせつ,三波春夫,永六輔,小椋佳,山本直純,来生たかお,服部克久,来生えつこ,藤田恵美(ル・クプル),小田和正,谷村新司と溜息が出るような豪華絢爛たるラインナップです。まず、このような企画を成功させた事に敬服致します。私の心配としてはソング・ライターとして、他のアーティストの影響を受け過ぎて以後の曲作りに差し障りが出るのではないかなという点でしたが、本アルバムでも自作1曲を含めて作詞で7曲・作曲で6曲に関わっていますので、懸念は幸い杞憂に終わったようです。アルバムの成立は毎年開かれていたイベント「夏、長崎から」のお蔭もあったと思われますが、昔に比べて人間的に角が取れて丸くなった歌を愛するさだの人柄による所が大きいでしょう。サウンド的には全体的にいつもよりポップス調に傾いていますが、普段出さない声域にも挑んでヴァラエティー豊かに仕上がっています。私のお気に入りは、『歌紡ぎの小夜曲(セレナーデ)』『星座(ほし)の名前』『遠い海』『佐世保』『夢の夢』です。さだにとって先輩の方との仕事、特に鬼籍に入ってしまわれた方とのご縁は貴重な思い出になった事と思います。いつもの楽しいライナーノーツが無いのが寂しいですが、それは致し方ありません。このような試みはこれが最初で最後だろうなと思いつつも、さだ一流の遊び心を発揮してまた何時か新たな顔触れ(次は若手達と)による第2弾を出してくれないかなと夢見て密かに実現を祈っております。
|
|
コメントの投稿